<紙版で自画像いろいろ> 1月の活動ーⅢ・小学クラス (2/27号)

 分かってはいたけれど、やはり2月は早かった・・・。1月の終わりには梅のつぼみがだいぶ膨らんでいたので、2月の中旬には一斉に咲くんじゃないかと思っていたけど、未だ1割も咲いていません。思いのほか寒かったんだなぁと・・・。

 さて今回は前回の<幼児クラス>の内容と同じ「自画像」の小学生編です。テーマは同じですが、小学生に見合った内容で取り組んでいます。
 一応鏡は用意しましたが、見なくても自分がどんな輪郭の形か分かっている様で、画用紙にどんどん鉛筆で描いて切って貼っていきます。髪の毛もそれぞれ工夫して紙を貼ります。洋服にも襟やボタンなどを・・・。
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 パーツが全部貼れたら、スケッチブックの画用紙を1ページ戻して、上からクーピーでこすり出し(フロッタージュ)をしていきます。筆跡が一定方向になる様に描くと、ゴチャゴチャ感がしないので、手首を上手く動かしてクーピーを同じ方向に塗る様にしてみます。何も無かった所にいろいろな色で顔が浮かび上がって来るので、みんな新鮮な驚き! 
      4年生の男の子はあまりの感激に「帰りにクーピー買ってもらおう!」って!
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 フロッタージュができたら、アクリル絵の具のホワイトをインクとして、版にローラーして
色画用紙に刷ります。水加減が少ないと色画用紙が版にくっついてしまうので注意します。
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 版画は2枚刷り、フロッタージュと版とで、3種類の自画像が出来て1回目は終わりです。
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   目の形、眉毛の向き、口の形などで いろいろな表情になっているのが面白いですね。
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 ここから2週目です。版と版画1枚を更に手を加えて展開させていきます。これから使うのはアクリル絵の具です。まず版の展開で、顔と体の周り、つまりバックに好きな色3〜4色をたっぷりたらし、金ノコの刃をペインティングナイフにして塗り延ばしていきます。金ノコを使うとギザギザが面白い跡(マチエール)をつくります。更に割り箸ペンで引っかくと最初に塗った色が出てきます。
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 次は顔と体、それぞれ基本2色ずつの絵の具をたらし、今度は金ノコの刃ではなく、ペインティングナイフを使い塗っていきます。目や鼻、口、髪の毛など版の段差が分かる様に、最後はナイフで絵の具を取る様にしておきます。
 ここでこの厚塗り絵の具を乾かします。昔の石油ストーブが乾燥にはスゴく役に立つのです! 乾かしている間に、紙版画の1枚にクレヨンで自由に塗り絵をし、新たな顔を作ります。
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 乾いたら、ここで一度 顔のことは忘れて、色彩のバランスを感じながら、色彩構成遊びをやりす。 画面を横にしたり逆さまにしたりして・・・。 『え〜、自画像がぁ消えてしまったぁ!』
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 でも大丈夫です!よく観ると紙版の形で顔や体が分かります。それでは肌の部分と洋服の部分とバックを絵の具で塗りましょう。バックは1色にします。一度ストーブで乾かし、髪の毛も塗ります。今回あえて<黒>は使わないことにしました。
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 更に乾かし終わったら、下に塗った色が程よく見える程度に、ぬれ布巾で絵全体を軽くこすります。次にいよいよ表情を描いていきます。    目は白を塗ってから眼の色を塗ります。
                       眉毛は髪と同じ色の方が自然かなぁ・・・。
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 最後に水っぽいポスターカラーのホワイトを絵の上に塗り、乾かしてからぬれ布巾で軽く拭きます。そうすると絵の具の凸凹がはっきりして、初めに厚塗りをしたことが活かされるわけです。
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           これで、全部で1人4種類の自画像の完成です。
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 いろいろな技法で<顔>を表現しました。絵の具を何度も重ねて描いていったのは、そこに時間を感じてもらいたかったからです。トータルで見てみても、やったことの経験がそれぞれの自画像に対して、想いの詰まったものになっていると思います。
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 1つ1つ丁寧にやっていけば、作品は答えてくれます。
自分でいろいろな選択をしながらつくって出来た作品は、その人の分身となるのです・・・。
 
 今回の様に重ね塗りをするにはアクリル絵の具がもってこいの材料ですね。
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by zoukeinomori | 2013-02-27 16:24 | 絵画 | Comments(0)