<アジサイをつくる> 6月の活動 - No.3 (7/6号)

 明日は七夕、暦の上では<小暑> ようやく梅雨らしい蒸し暑い空気になりましたが、豪雨や突風による自然災害のニュースは毎日の様に入ってきます。雨が降って暑くなると元気になるのが庭の雑草。また草刈り機の出番です!

 さて今回は6月の定番<アジサイ>を描きますが、どのような内容で作っていくかが問題となります。大まかなテーマを記述しておきましょう。
<幼児クラス>
・墨の広がりを知る。
・自分の絵の具、道具で水加減を学ぶ。 混色して色を作る。
・アジサイ(葉・花)という対象を感覚で捉え、遊びの延長として絵の具で塗っていく。
 まず雨の多いこの時期の季節の事についてのお話から始まります。アジサイはみんなが知っている有名な花でした。カタツムリやカエルの話に展開していきます。そして、画面に刷毛でたっぷり水を塗った上から墨をたらして、アジサイが喜ぶ曇りの空を作ります。(刷毛の使い方をきちんと教えないと毛がごわごわになってしまうので注意!)『ワ〜 夜になったー』墨が生きている様に広がるのにオドロキ! 
でもタオルを広げてペンペンすると・・・ちょうどいい曇り空になりました。
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 ここでプランターの葉っぱあが沢山あるアジサイと小さい鉢植えのアジサイ登場。1人ずつハサミで葉っぱを切ってきて観察します。まずはこの葉っぱから描くので、パレットに緑と黄緑を出して水をしぼって加減を整えます。
 あとは自由に「じゃぁ葉っぱを描こう!」みんなそれぞれの感覚で・・・。
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 手は葉っぱの形に似てる・・・!(下画像) 女の子たちはやらずに遠目で見る感じでした。葉っぱが出来たら、花の色です。「あじさいの花は何色?!」『むらさき!』「でも絵の具には紫がないねぇ。」『あかとあおをまぜるとむらさきになるよ!』・・・とみんな知っているんです!という訳で、パレットには赤・青・白を出す事にし、また水をたらします。
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 少しずつ混ぜていくと紫色に・・・!「赤っぽい紫をアカムラサキって言うんだ! じゃ青っぽい紫はなんて言うか?!」『・・・あおむらさき!?』「正解!」
 目の前のアジサイと同じ色になるようにあれこれ混ぜて、さあ花を描きましょう! 混ぜるのが面白い男の子は更にオレンジを加えました。二刀流だ!
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 さっき葉っぱの中から赤ちゃんの様に小さいカタツムリを発見!あと 前もって捕まえておいた長さ5cm程のカタツムリ2匹をモデルに別紙にクレヨンで描いたものを切り取って好きなところに貼付けます。
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 自分で捉えたアジサイですから表現は思いのままです。下右の絵の子は、はじめ花を一玉ずつ描いていたのですが、左の絵の子の迫力に誘われてか、勢いのある感じになりました。
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 下左の子はガク1つ1つをよく観察して大きく丁寧に描きました。右の子は色々色を混ぜながら一玉ずつをたくさん描きました。カタツムリが入るとアクセントになって動きも出てきます。
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 発達段階や感性によっても捉え方はいろいろですが、幼児の造形は遊びの延長である事が大事だと考えています。絵の具とはまずは色の付いた水であり、水遊びの延長としての新しい道具という認識から始めるのが正しい与え方だと思っています。
<遊ぶ>行為の果てに<描きたい>という欲求が出てくると言ってもいいでしょう。ですから、描き方を教えて「〜でなくてはいけない」という価値観を押し付けるのは、自己表現とは言えないのだと思っています。

 只今 18:50 ・・・ 外から カナカナカナ・・・とヒグラシの初鳴き声が! 
                            夏が来た感じです!

 <小学生クラス>
・色と形の構成 ー 絵の具でアジサイ色の平面構成 -「葉」という実物をローラーで
 版画にする
・貼り絵による色と形の構成 ー アジサイの花に

 小学生も梅雨の話から,墨で曇り空を作ります。墨のたらし方も様々で、1つ1つの広がりを楽しんでやっています。モデルのアジサイを見せてから、自分の絵の具でアジサイ色を作り、和紙に色の平面構成をしていきます。色の種類や濃さが様々なので、あとが楽しみです。
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 プランターのアジサイから大中小の葉っぱを1枚ずつ取ってきます。トレーに用意した 緑・黄緑・ライトグリーンの絵の具をローラーでそれぞれの葉につけ画面に配置を考えながら版画していきます。         何で腕が葉っぱ色なんだぁ?!
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 はじめに和紙に描いたアジサイ色の絵を半分に切り、折り畳んだところにアジサイの花(ガク)の形を鉛筆で描き、畳んだままハサミで切り取ります。下右画像は一度に6枚の花が出来ました。
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 たくさんの花が出来たら、画面に貼付けていきます。一枚ずつ丁寧にのり付けしていく子もいれば、画面にのりをたっぷり塗っておいてから貼付けていくやり方も・・・。下描きがないので、少しずつ貼りながら形が出来てくると、全体を意識しながらバランスを考える様になります。最後にクレヨンなどで、花の中心にあるかたちを描くとよりリアルになりました。
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 それぞれの アジサイ空間の出来上がり!
下の下段画像・・・カタツムリ大好き少年!わざと作った四角い葉っぱが面白い。
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 下画像上段、アジサイを貼ってから空間が物足りなくて、葉を3枚、画面の外に出て行く様に更に版画すると空間に広がりが出来た。
下段、色むらや筆跡がいい味を出しています。エリック・カールさながら・・・?!
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 ジメジメした中に鮮やかに咲く紫陽花。切り取った花の大きさを変えて構成する事で、遠近感の様なアクセントが生まれます。花を空間に散らすのも面白い空間表現になりました。
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 この宝石の様だった紫陽花、気が付いたら かんかん照りの日にぐったり しおれてしまい、今では中玉1つだけが復活し、濃いピンク色に輝いています。
 アジサイのもう一種類のお友達と言えば<カエル>。今 近くの田んぼには、頼り無さげな小さいカエルがあちこちでピョンピョンはねています。
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 どうやら明日の七夕は、星空が見られそうもありません。
       雲の下から、雲の上の出来事を想像することに致しましょう・・・。
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by zoukeinomori | 2012-07-06 18:53 | 絵画 | Comments(0)