<貼り絵で木をつくる> 5月の活動−そのⅢ(6/13号)

 梅雨らしい気候です。最近の小中学校の運動会はこの時期にやるところがほとんどの様です。雨天順延になるのも仕方ありません。庭の希少な花菖蒲もようやく花開き、アジサイも少しずつ色付いてきています。おゆみ野にある泉谷公園ではそろそろホタルが見られる頃でしょう。 震災から3ヶ月が過ぎた被災地では、こんな悠長な事を言っている場合ではない事は分かっています。テレビで見る瓦礫やヘドロのもたらす問題だけでも、途方もなさを感じます。    このブログにも、被災地の方々への想いを込めて綴りたいと想います。

 5月6月、雨の多いこの時期に木々はビューンと成長します! 今回は子どもたちには <木をつくる>ことを知らせてあります。まず、八切り画用紙を2/3と1/3に切ったものにクレヨンでそれぞれ<模様>を描いてもらうために・・・「<模様>って知ってる?」から、黒板にいろいろな模様を描いて参考にしてもらいます。はじめに1/3大の画用紙に描いたら、茶系の絵の具で上から塗って、<木>にする材料をつくります。もう1枚の2/3大の方にもクレヨンで模様を描いたら、自分の絵の具の箱から <葉っぱにしたらいいなぁと思う色>を3色をたらし、霧吹きでたっぷり <魔法の水>をかけ、筆で塗り延ばします。
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 木と葉にする材料が出来たところで、みんなで外に出て、大きな木に触りに行きます!アトリエの庭の周りにある大木と言ったらケヤキと写真のシラカシです。真下から見ると、その大きさがより分かります。耳を当てると音が?!・・・『しないよぉ!?』 残念! その大きさの感じを教室に戻って自分の <木の材料>を切って、下から作って貼っていこう!
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 「木の体からから出ていた手みたいなのは何て言うか知ってる?」『えだぁ!』と、
イメージを形にしていく子。木が出来たら、葉の材料をハサミで切ったり破いたりして、作った木に葉を茂らせていきます。
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色や形のバランスを考えて貼っていきます。下中のは一見木には見えませんが、
           ちゃんと空間を感じながら作っているのが分かります。
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 下左のは、ほとんど木が葉で隠れてしまいましたが、葉の材料で作った<枝>の細かい構成が面白く出来ています。中のは<シャボン玉の木>だそうで、クレヨンで描いた絵の形を切り取って構成しています。みんなどれも色がとてもきれいでユニークです。
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 小学生にも木を作る事は知らせてありますが、今回は、ハラペコアオムシの作者で御存じ<エリック・カール>風につくりますよ〜 とも。『ぼくはこの間、美術館で山下清を観てきたから、今日は<きよし>風でいくから!』という子も。 F6のスケッチブックから1枚切った画用紙を幼児同様1/3と2/3の大きさに切り分けます。<木>の材料にする1/3大の方には黒、こげ茶以外のクレヨンできれいにゴシゴシ色で塗りつぶしていきます。全部塗れたら、その上に黒かこげ茶のクレヨンで覆ってしまいます。『分かった!あとで削るんでしょ!』「その通り!」あとでスクラッチします。木をつくる画面には水をたらした上に好きな色の絵の具をたらしてボカシておきます。
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 2/3大の画用紙にはクレヨンでいろいろな模様を描いて、葉にすべく色を上から絵の具で塗ります。(間違えて画用紙を3等分した子も・・・。)
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 絵の具を乾かしている間、幼児と同じシラカシの木を触りにいきます。地面の下に根っこがある事、幹や枝の感じや形など、よく観察します。部屋に戻ったら、根っこから栄養をとって大きくなったことを意識し、幹や枝を材料を切って作ります。幹を貼ってから作る子。幹と枝だの形を作ってから画面に貼る子。幹の位置を確かめながら枝から貼る子・・・。
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      葉をどのように貼っていくかが、それぞれ作者の腕の見せ所!
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 途中、つまようじでクレヨンの木肌に模様や生き物の絵をスクラッチ! 
                       ヤマト糊で手がベタベタに・・・。
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 時間とやる気のある子はエリック・カールの絵本の1ページの様に、森に棲む生き物
(動物や妖精など)を別紙で作って貼付け、お話を想像してみることに・・・!
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    幹が沢山スクラッチしてあると、表情が豊かになる感じがします。
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 下中のは、もしかしたら海の上なのか?!帆柱にのぼる様に海賊が幹をのぼっています。本物のシダの葉が風になびく様に貼られています。ペネロペ?ナイスアクセント(右)
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 下左から、スペードとクラブの妖精、音楽が聴こえてきそうな木。/羽のある仲良し妖精が楽しそう。/スズメとカタツムリが会話をしているみたい。 お話のイメージが膨らんでいくと、いくらでも絵が描けそうです!みんなのを並べたら、不思議な森になりますね。
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 下は毎度、アトリエの庭の花。左から、やけに可愛らしい <ムラサキカタバミ> /これだけ群生して咲くとけっこうきれいな<ドクダミ> /あわない土から移植してやっと咲いた一輪の <花菖蒲>
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 先日、小2の娘と田んぼ道を散歩してきました。稲は25㎝くらいに伸び、頭でっかちの足のはえそうなオタマジャクシがうじゃうじゃ泳いでいました。そんな中に溺れて助けを求めているような虫が! 下写真の<オケラ>でした。モグラのような手!ザリガニのような顔!初めて見た娘はしばらく手の上で遊んでいました。/カラムシの葉に数匹いた<ラミーカミキリ>/アトリエ北裏の竹林は真竹の林。孟宗竹が終わると真竹の竹の子です。これは皮に毛がなくツルツルで、あくも少なく甘味がある感じがします。
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 自然は美しい。 そして 有り難い。 しかし、恐ろしくもある。
 
 だが、もっと恐ろしいのは 自然との共存を忘れ、既製のモノの中で当たり前に便利な生活をしている人間こそが、もっとも脅威なのではないかと、感じ始めている。 
 将来の社会をつくっていく今の子どもたちの眼差しが、自然の美しさを自然体で感受し、種が芽を出す不思議に いつまでも感動出来る人でいてくれる事を (おこがましいが)願って止まない・・・。
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by zoukeinomori | 2011-06-13 16:02 | 絵画 | Comments(0)